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モンテッソーリクラスの「自由と規律」

モンテッソーリ教育は、「整えられた環境における“自由”を基本とする教育」 と言われます。整えられた環境とは、子どもサイズの家具や、色や形の美しい感覚教具、 用具がきちんと準備された、まるで白雪姫に出てくる「小人の家」のような場所です。そこで子どもは“自由”を約束されています。

でもすべての子どもが、自分の思うままに振舞うと、 教室は混乱しますから、自由には制限があります。例えば活動している子どもの邪魔をしないこと、道具を大切に扱うことなどです。子どもたちは 与えられた“自由”とともに、その場で過ごす決まり=“規律”をまもって過ごすのです。

モンテッソーリ教師の学科に「自由論」があります。そこで教わるのは「自由と規律はコインの裏と表」という言葉です。表と裏、裏があるから表が生きる、表裏一体で切っても切れない関係が、モンテッソーリクラスにおける「自由と規律」です。

白状すると私は当時、 机上の知識だけで「自由論」のレポートを書きました。しかし、その後いくつかの園で勤務すると、園の数だけ、クラスの数だけ “自由と規律”がありました。例えば、活動中は会話禁止のクラス(話すことが“お友だちの邪魔”と考える)、年齢ごとに触れてよい教具が制限される(低年齢児の教具が限られる)クラスなど、本当にそれは様々で、それぞれニュアンスの異なる 規律がありました。

では、モンテッソーリはどういう風に「自由と規律」をクラスに浸透させたのでしょう。自分の目で見て学ばなければ子どもたちに申し訳ないと思い、イタリアに行こうと考えましたが、遠いです。その前に、イタリアに一番近いと思う素晴らしいモンテッソーリ園の園長先生にお願いして、保育の様子を見学させて頂いたのでした。

そこには、清潔な環境と素敵な先生方、あたたかな「自由と規律」、そして子どもたちへの “願い” があることに気付きました。この素晴らしい園で学ばせて頂いたことについては、次回お話します。