URAWA MONTESSORI EDUCATION 子供が世界を広げる瞬間 モンテッソーリの子育て 浦和教室

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子どもは色々知っています。

教室でお子さんと過ごしていると、それぞれのお子さんの、表には見えていないすごい能力に感動します。目の前で、偶然それをみつけると「そうだったの!分かってたの!」と驚くのです。

ある日、2歳のAくんが色鉛筆に大変興味を示しました。鉛筆立ての赤鉛筆で、ぐるぐる描きをしたり、鉛筆の先をじっと眺めたり。そこで、今の興味の流れから「色鉛筆の箱で「色板」みたいな活動をやってみよう。」と思いました。12色入りの色鉛筆2箱から、同じ色を探して“対(ペア)”にする活動です。

2つの箱をAくんの前に並べ、ふたを静かに開きました。私が一本取り出して、もう一方の箱の同色の色鉛筆に手を伸ばすと、目をキラキラさせてじっと眺めていたAくんは一言、「オレンジがない」と言いました。

ハッと思い見比べると、確かに左の箱は12色揃っているのに、右側はオレンジが無く赤が2本入っていました。それを瞬時に分かったのです。Aくんの高い認識力と秩序の敏感期に気付きました。そういえば最近靴をそろえるのも、トレイを棚に戻すのも上手になっていました。(※秩序の敏感期=順番・場所・やり方・位置などに対してこだわる時期。)

2歳半のBくんは静かなお子さんで、言葉ではなく身振りでいろいろ伝えてくれます。でもBくんの語彙力がどの位なのか、知りたいと思っていました。そこでBくんが好きな、果物の絵の「絵カードあわせ」に誘いました。内容は、①絵と名前のカード、②絵のカード、③名前だけのカードの3種類を合わせる活動です。

いくつかの名前は知っていると思っていました。ところが絵カードを見た瞬間、Bくんは文字だけが書かれた③のカードをつぎつぎと読み上げ、絵のカードに合わせていったのです。果物の名前を聞いて分かるか知りたかったのですが、名前はもちろん文字まで読めていると知って驚いたのでした。

これらは、たまたま発見したことですが、どのお子さんも大人の想像をこえる潜在能力があります。しかし自分の能力をひけらかすことはありません。「わからないだろう」と大人が思っても子どもはとっくに知っていることを、毎日のように気付かせてくれるのです。